ぶつかっちゃうよ

藤井流星くんと藤井姉妹

A.B.C-Zが個性の塊の話


A.B.C-Z個性強すぎないか?


というのが最初の印象だった。何のことかというと先日発売されたA.B.C-Zの初のオリジナルアムバム「A.B.Sea Market」。初めてCDアルバムのオリコン1位を獲得した記念すべきアルバムのことである。


A.B.C-Zは2012年にデビューして以来、舞台での活躍はめざましいものがあったが、その分メディア媒体に出ることが少なく、デビュー組としては知名度が低いのが実態である。最近アウトデラックスに塚ちゃんが出たこともあり、少しだけ知ってもらえたとは思うが、彼らがどれだけパフォーマンスが素晴らしく、人を楽しませようとするサーカスのような集団であることを知る人は少ない。


そんな彼らがトータルプロデュースしたアルバム。元々デビューまでに時間がかかったため、自分達の立ち位置が明確になってデビューしたこともあり、個性の強さは彼らの魅力だ。今まで彼らになかった楽曲はもちろん、今回初めてソロ曲が収録され、彼らのやりたい音楽の方向性もなんとなく見えてきた。

王子様な曲がやりたい人、自分の好きなアーティストへのリスペクトを込めた曲を作った人、歌謡曲でとことんふざけた人、ダンスを主軸に構成した人、そして自分の作り上げた世界観をとことんぶつけた人。

これがA.B.C-Zなんだ、と思わせた。彼らはやっぱり凄い。今は売り方のこともあると思うが、彼らには絶対に世間様に可愛がられるべきだ思う。なんでもこなせる要領の良さは歴が長いからこそできる技である。それをこれからも見ていきたい。A.B.C-Zがどんなことを仕掛けてくれるか楽しみである。